Chef Chaouen.

カテゴリー DAILY, TRIP
Chaouen
猫が住む青一色の世界。
Wool,Woolen,and Hashish.

19時。無事、秘境シャフシャウエン到着。

道中日本では絶対見られないであろう景色をバスから見る事が出来るよ。その際、左側を座るのがオススメ。バス内で前に座るMoroccanの話が耳に入ってきたのでそれでオレも移動してみたら最高の景色だった。

Chaouen

シャウエンに到着するのも束の間、いきなりその俺の前に座っていたMoroccanが英語で話しかけてくる。

メディナ(旧市街地)まで行くのか?オレも行くから2人でタクシー乗って安く行こう。

「モロッコ人は信用するな。」

そんな情報をネット上で穴の開く程見てきた俺としては正直、来たなと。どこまで信用したら良いのか全くわからない。だけど車内で言っていた左側の件は確かにその通りだった。身なりと何となくの動物的感として信用出来そうな感じだったので、思い切って着いて行く事に。名はモハメド。年は60代前後。
タクシーで15DH15分位走り、無事メディナ到着。ちゃんと料金を折半してくれた。

観光客丸出しの俺を、舐めるような眼差しで大勢の現地人が俺を全身スキャニングしてくる。正直ヨーロッパの何処よりもはるかに怖い。

この際色々聞いてみようと、モハメドにオススメの宿はあるか?と聞くと、俺が止まっている友達の宿は安くて飯も上手いから良いぞ、と。ビビっていてもしょうがないので、運を天に任せて連れて行ってもらう事に。

 

Chaouen

そこが意外にも居心地が良く、値段も相場より安い。古いが汚さは無く、リアルなモロッコ宿を体験出来そうな佇まいで、全然悪くない。南京虫が潜んでいる様子も無い。
宿主も全身ジェラバを纏った老人で、純度100%の正真正銘イスラム教徒。どうやらラマダン中につき気配をゼロにしていた様で、暗闇から現れた際は小便をチビるかと思う位ビックリしたよ。

 

Chaouen

コレはいけそうだと総合判断してブッキング。1175DH
どうやらモハメド自体がこの街で相当顔が知れてる人物の様で、宿はもちろん飯、場所、オススメ場所など全て丁寧に説明してくれる。よく分からないけどとても親切。情報も間違っていない。

こうなればもう頼るしか無い。

 

Chaouen

Chaouen

Chaouen

その宿で食べたフレッシュなサラダとタジン鍋もビックリする程に美味い。しまいにはスタッフの賄いにも混ぜてもらい、現地のミントティやらスープ等ローカルフードも頂き、満足なディナーを味わう事が出来た。

何なんだ?この優しさは。
多少の不安を抱えつつも、モハメドとコミュニケーションを図る度に仲は深まる。ネットでは拾えないであろう裏情報を惜しみなく教えてくれる。

さらには、青い街を案内してあげるから付いて来い。

との事で、観光客が減り写真映えしやすいサンセットから日没までの青い街を説明付きで案内。現地住人しか入れない扉の先まで案内してくれる。

 

Chaouen

一説だと、この地域に定住したユダヤ人が、ユダヤ教で天や神を示す神聖な色である”青”を使い、街中を青く染め上げたとの説もあるらしいよ。

見た事の無い世界。 街中が青一色。ただただ見惚れる。

 

Chaouen

Chaouen

Chaouen

Chaouen

Chaouen

Chaouen

青がかった街並みにサンセットのオレンジが乗った色味は、インスタ映えとかの次元を遥かに超えた夢のような世界が待っています。乾燥した空気と空。モスクから聞こえる生のコーラン。家畜と体臭が混ざった独特の匂い。アラビア文字とジェラバを纏ったイスラム教徒達。

 

Chaouen

Chaouen

街自体は結構細い路地が無数に広がっていて、現地の案内人がいないとちょっと迷うかも。あと、基本居住地で厳粛なイスラム教徒の方達が住んでいるので、無断で家に立ち入ったり扉を開けたり、勝手に女性の写真を撮ったりしない様に。当たり前のマナーだけど、当たり前じゃない人も世の中にはたくさんいるから。

 

Chaouen

Chaouen

 

本当のリアルとは一体何か?
是非その目で確かめに行って来て欲しいです。

 

もっと若い歳のうちに知りたい境地だった。

 

Chaouen


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です