Make hummus not walls.
“壁じゃなくてフムスを作れ“
パレスチナでもう一つ、見ておきたい場所。
“分離の壁“。
これをご存知だろうか?
イスラエルがパレスチナ人を隔離する為に作られた壁だそう。双方様々な国家や宗教的背景があるだろうから、日本人の俺が偉そうに判断するべきではもちろんないけど、どちらの国の平和な一般市民だけはどうか傷つけないでほしい。ちなみにオレも。
今もなおこの壁は建設し続けられている。しかもそれを支持しているのが何を隠そうUnited States、Trumpさんです。
パレスチナに乗り込んできた時に降りたバス停から数十分北へ向かうと、無機質で物々しい高い壁が見えてくる。全長約700km、高さ約8m。果てしない。
ベルリンの壁なんて話にならない位の規模感なんだよね。
凄い長いし、乾燥しまくってて徒歩は限界があるので全部見る事は不可能だが、隙間なく永遠に描かれている絵の芸術性と、メッセージ性に滅茶苦茶圧倒される。
独創的なアートの数々にマジで心震える。住民達の”生”の声が聞こえてくる。
この壁の建設に反対するパレスチナ人が、メッセージや絵を描く事で有名な壁だけど、その中でも特に心打たれる絵を書き残す人物こそが、今話題の覆面アーティスト、
“Banksy” (バンクシー)。
花束を投げる兵隊のステンシルとか、防弾ジョッキを着た鳩が銃で狙われている絵とかヤバイよね。それをパレスチナ市内中にゲリラ的に残す。
それを見て回る地元のツアーがたくさんあるけど、オレはそーゆーの嫌いなのでもちろん自力で色々見て回る。バンクシーアートがあったらあったで。その時の心に響くものを見たい。アート目的で見に来るのは個人的にクエッションかな、と。
殆どが壁に反対するメッセージや平和を願う絵で、有名な絵や過激な絵は上から消されちゃってたり上書きされてたりで、ちょっと物によってはかなり勿体無い状態のモノがある。
それが妙にリアルですごく心が動かされる。アートってメッセージなんだなって、素人のオレにやっと本当の意味が理解できた。ここばかりは流石に独り言が止まらない。
マジで涙が出る。 なんなんだ、このメッセージは。
このリアルを受け入れて、一緒懸命今を生活している一般市民を横目に、マヌケ顔でフラフラ旅している自分。
マジで帰国したらこう言う人達のメッセージを少しでも広めたい。少しでも良いから。誰かが伝えないと。
「こいつ熱くてウザいなーー」、 とかの次元じゃなくて。
インスタグラマーの方達、出番です。
電卓ばかり叩いている政治家とウソばっかり報道しているメディアを一緒に出し抜いてしまおうぜ。
無宗教で、右に倣えが大好きで、平和を作る天才の日本人だからこそ分かる、伝わる境地な気がするんだけどな。いやー本当に変わると思うんだけどな。
帰りに、パレスチナ人のおじいちゃんが運転するタクシーに乗った。
平和ボケしている日本人を乗せるのが珍しかったらしく、俺にたくさん話してくれた。あの時の表情を俺は一生忘れない。最後に話を聞いてくれてありがとう、と。嬉しそうに。
でもやっぱり1人の長居はちょっと怖いから戻りまーす! エルサレムに。
パレスチナ人の人たちをほんの少しでも理解する事が出来て幸せだった。
本当にありがとう。絶対また来ます。
お邪魔しました。