Jordan-Israel, Jerusalem.

カテゴリー DAILY, TRIP
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Rush into Jerusalem, with “insomnia”. 
単身、紛争地帯の陸路国境越え。

深夜2350分のAegean Airlinesで一路Jordanへ。

ちなみにここヨルダンは中東の中では比較的治安が良く、セキュリティも他と比べると緩いので、イスタンブールと共に潜伏先とする凶悪テロリストが多い事で有名らしい。まぁ聞かなきゃ良かった。

真夜中の便だったのでガラガラかと思いきや、テンションの高い乗客達でほぼ満席。なんでこんなに元気なんだ、世界の人は!不安感を一掃してくれる。

あとヨルダンの女性って超美人なんです。初めて知った。ビックリした。全然ユーロ圏の国よりキレイ。ヒジャブ被ってるからあんまり目立たないけど、よく見るとマジで半端じゃない。人見知りな感じも超カワイイです。
& Aegean Airlinesのスッチーが無駄に薄着でノースリーブなんだけどなんでだろう。寒いと思う。みんな凄い美人でクラクラする。

 

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夜中2時、アンマン.クイーンアリア空港到着。 17ヶ国目。

目標は今日中に陸路で国境を越え、IslaelJerusalem潜入が個人的なミッション。
それには11便、アンマン市内のバスターミナルより、7時発のjettバスに乗らなければならない。市内行きのバスは6時の様なので、間に合うかは微妙。

とりあえずそれまで空港泊しようと思いきや、arrival gateが予想外に小さく全く寝れる所が無い。手すり付きのベンチのみ。横になれない。
不眠のまま何とか6時を迎え、間に合うか分からないけど、とりあえず市内へ向かうバスに乗って行ってみる事に。車内でエアポートで働く職員と仲良くなり、ヨルダンの事を色々教えてもらう。

 

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ネット上の一般的な王道ルートとは違い、ローカル情報だとどうやら実は、”7thサークル”と言う停留所で降りてタクシーで向かうのが一番効率が良く意外に安いとの事。
通常は高額だが、5ヨルダンディナール(JD)で行けるはずだから交渉してあげる、との事で交渉してもらうが、jettバスが間に合うかも知れない雰囲気もあったので、急遽独断と偏見でバスステーションに向かう事に。ちなみに、1ヨルダンディナールは日本円でおよそ¥150位。

 

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バスステーション到着。
やってしまった。もう既に出発してしまったとの事。どうやら6時半らしい。皆さん、間違えない様に。11便は6時半出発です。7時ではないからね。

どうしようと悩んだ末、そこから少し北に行った、ムジャンマ.シャマリーと言うバスステーションがあるので、そこで何とかしてみる作戦に変更。

メチャクチャ営業してくる訳の分からない逆ギレ運転手に連れて行ってもらうと、もう見慣れたお得意のインチキ全開のぼったくりタクシーが大挙して待ち構えて新手のナンパの如く声を掛けて来る。

ナンパ嫌いな女性の気持ちが凄く良く分かる。男性を代表して謝りたい位の気持ちです。

 

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とりあえず高飛車なキャバ嬢並みのフルシカトをかまして、一つ一つローカルバスを当たってみたら、なんと5JDで国境まで運んでくれるオンボロバスを発見。そこの仲間たちもフレンドリーで楽しい。そいつらローカル数人とオレを乗せて、いざイスラエルとの国境の橋、
その名も、キングフセイン橋へ。

2秒で拉致られそうな世にも恐ろしい名前だが、ゾクゾクが止まらないので、乗り込む。迷っている時間は無い。
途中、地雷注意だかミサイル注意だかの交通標識がいくつも立っている。どうやって気をつけるんだ。

 

 

小一時間でヨルダン側国境、 キングフセイン橋到着。アラビア語で何が何だかさっぱり分からない。

ちなみにこの国境、国が認めた正式な国境では無いらしいので、出入国のスタンプは押されない。当然だが記録が無いのでなんの保証も無い。途中どちらの国でもない「緩衝地帯」を通過するのだが、そこで拉致られようが死のうが、何か起こっても誰も助けてくれないだろう。

まぁここまで来たら行くしか無い。”Just do it”

 

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事前情報だと、ヨルダン出国時に掛かる出国税が取られるらしいが、イミグレーションで、お前は何しに来た。VIPか?と話しかけて来た得体の知れないアラビア人に、ノリと勢いでYES!と言った所、何故か裏の道を案内されそこから通してくれて、なんと出国税を払わずに済んだ。 どういうカラクリだろう。結果オーライ。皆さんは真似しない方が良いかも。
写真は少しでも撮ろうとするとすごい怒られるので、全て隠し撮りとなってしまった。

 

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ヨルダンを出国すると、目の前にイスラエル国境まで行く乗り継ぎバスが待機しているのでそれに乗車。その前にパスポートを取られるが、バス内で戻って来るので安心して大丈夫だよ。

そこから数十分走り緩衝地帯を抜け、遂にイスラエル国境に到着。

 

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そしてここ、イスラエル国境の厳重さはどこの国よりも凄い。戦車、マシンガン装備の兵隊等、ガッチガチのイミグレーションゲート。あからさま過ぎる。
リアルなのが、それぞれ持っている機関銃のグリップとかトリガーに、自分が使いやすい様にテーピングとかで各々カスタマイズしているのが超リアルで一瞬背筋が凍った。これは完全に撃っている。イスラエル情勢ががいかに厳しいかが手に取るように分かる。

陸路での国境超えの場合、イミグレで死ぬ程質問責めに合うのがここの名物らしいのだが、仮の入国カードをもらい、簡単な質問2.3個で簡単に入国出来ました。皆さん、ビビらずに突撃しましょう。全然大丈夫だったよ。

 

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遂に18カ国目、Islael入国。

そこから乗り合いタクシー(セルビス)に乗り、何も無い荒れた荒野をひた走る事1時間強で、エルサレム新市街に到着。長かった。途中パームツリーの養殖場みたいな所を通過した。半端じゃない量を栽培していたのには驚いた。

 

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ここエルサレムは新市街と旧市街に分かれており、城壁群に囲まれた内側の旧市街は、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教と、世界3大宗教の聖地。さらにそれぞれの地区プラス、アルメニア人エリアと、狭い土地の中で4つの地区に分かれている。

バスターミナル前のダマスカス門から旧市街へ。今回ブッキングした宿もこの中にあるので観光には便利な立地。このダマスカス門の魔界への入り口感が堪らない。

 

いざ中へ入ると、一瞬足が止まる。

超、狭い。メチャクチャ狭い。

城壁に囲まれているので半端じゃ無い圧迫感。この狭い中で更に細かく地区に分かれ、それぞれ聖地があり、人々が暮らしていると想像すると息が止まりそうな位、息苦しさを感じる。
道幅は基本的に2m無い位の幅で、お土産屋が所狭しと商品を広げ、信者が往来し、バイクが通り犬が通り、観光客が通る。超小さなアーケード式になっているので空は見えない。一面お土産と食料だらけ。死ぬほど息苦しい。もちろん衛生面も微妙。所々凄まじい悪臭をはなっている。

さらに街中が迷路の様になっているので、GPSが無いと全く動けない。GPS一人時間差をランダムにかまして来るので、遅れて使いモノにならない。

流石、エルサレム。神イエス.キリストが処刑された街。街のオーラとオリジナル感が凄すぎる。

もちろん何も文句は言えない。と言うか元々言うつもりもない。「業に入れば郷に従え」の教え通り、思い切り満喫してやる。と心に誓う。

 

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不眠でここまで来たので、暑さも手伝って本当に倒れる寸前、やっとの思いで宿に到着。
無事、Check-in。

 

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STAFFに部屋を割り当てられ、そこへ向かって階段を登る。と、

 

そこはコーランが大音量で街中に響き渡る、太陽ギラギラのただの屋上。ホームレスが寝る様なまあまあ汚れたマットレスが無造作に置いてあるのみ。様子がおかしいと思い、もう一度STAFFに部屋番号を尋ねる。

イスラエル訛りの英語から何故か、“roof top”と言う言葉が聞こえる。

??と思いじっくり聞き直すと、どうやら俺は、

「屋上の好きな所に無造作に置かれたマットレスを敷き、そこで寝るプラン」らしい。

 

一体、何が起こっているんだ??

 

完全に何かの間違いだと思い、何度も聞き直したが、俺の部屋は屋上らしい。
アン、ビリーバブル。

 

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マジで有り得なさ過ぎて、ココばかりは本当に笑うしか無かった。テントも無ければ日差しを遮るものも無い、ただの外。手摺は鳥の糞だらけ。

もうこうなったら開き直って何でもOK。受け入れよう。エルサレムの青空の下、神々を見上げ、コーランを聴きながら思いっきり爆睡してやる。

そんなこんな色々ブツブツ考えていたら、気がついたら気持ちの良い青空の下、ガッツリ爆睡してしまった。
「どこでも寝れる技」 発動。

 

3大宗教の聖地で、ヤハウェ、メシア、アッラーの神々達を感じながら寝れるなんて、こんな経験マジで俺位しか出来ないと思うと、なんだかテンションが上がってきてしまった。

 

悪く無いぞ。エルサレム。

 

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