Mortuary Temple of Hatshepsut.

カテゴリー DAILY, TRIP
luxor
Whether true or false,
cradle of civilization.

何時間待たせるんだ、と不機嫌なゲイのエジプシャン。仕事なんだからその位我慢しろよ、と説教する日本人。
こんな変態と辺境の地で一体、何をしているんだろう。

luxor

luxor

そんな一幕がありながら、車で数十分離れた、世界遺産フリークにも人気な、
”ハプシェプスト葬祭殿” 到着。

 

luxor

luxor

luxor

断崖絶壁の岩山に囲まれ、堂々と構える神殿の大迫力は超必見。遠目からでも分かる横広でシンメトリーなエントランスに備え付けられた石像の出で立ちは強烈に脳裏に焼き付いた。

こんなものがある日、砂山の中から突如飛び出して来た日にはさぞや発見者はビックリしたよね。それこそゲームや映画の世界。マジで映画みたい。想像しただけで凄すぎてワクワクする。格好良いな。
現代の世代でもやりたい。
世界的に有名な功労者は後世に残すみたいな。人間タイムカプセル的発想。何千年も後に掘り起こして見た人類がどう思うのか。浪漫だと思うけどな。

 

luxor

luxor

luxor

気持ちよく見終り戻ると、痺れを切らした黒人エジプシャン、ここで遂にアップチャージを請求し出す。まあ想定内だったけど。
もう払う金は無い、と伝えるが、一向に引き下がる気配が無く、流石にこの酷暑の中なんか辛そう。

暑い中待たせ過ぎて可哀想な思いもさせたし、6001000円の世界だし、青年を助ける思いで支払った。その代わり今後ツーリストを絶対に騙すなよ、と。

 

luxor

luxor

luxor

その後はナイル川を5EPで難なくフェリーで渡り、東側へ帰還。ナイル川綺麗だったよ。魚もたくさん。川沿いでのんびりしてたらクソガキ共10人位の集団に囲まれカツアゲ食らいそうになってダッシュで逃げる。他の国だと田舎に行くと優しい人が増えるけど、この国は逆。

マジ1人でここに来るのはもう嫌だ。笑

 

luxor

luxor

ここにある貴重な遺跡の数々は、劣化が非常に深刻らしく、確かにヒエログリフはボロボロになっている箇所が沢山ある。その原因が、ツーリストが持ち込む湿気、電子機器の影響がある様で、故に高額な入場料や入場制限、カメラ等の制限があるらしい。

そこは非常に納得出来るし対価は逆に払いたい。

だが、ツーリストを四六時中騙し続けるエジプシャン達は恐らくそんな事は全く考えていないと思う。とにかく目の前の金をメイクするために、チップをもらうためなら彼らは何でもする。

最悪、金を積まれたら貴重な遺跡を剥ぎ取って売ってしまうかもしれない。

 

luxor

luxor

luxor

luxor

そんな国民と国の内情がとても悲しかった。ゴミとかも本当に汚すぎる。物を売るのは良いけどその後の事をもう少し考えて欲しい。どうしてゴミはゴミ箱に捨てられないんだろうか。

世界のプラスチックゴミ、本当にヤバイぞ。
何でこうなってしまうんだろう。

 

そんなこんなで、いよいよ最大の難関の復路。

 

luxor

 

 

ここでつまづくと、次の日にブッキングしてあるアラブ首長国連邦行きのフライトに間に合わない。絶対に明日の朝までには何があっても戻りたい。時間は18時。
駅までの執拗な客引き攻撃を交わしながら列車のチケット売り場へ。前の日に宿の人に聞いたところ、現地で簡単に買えるとの事。

そしていざチケットを欲しいと伝えると、

「今日の便は全て満席だ。帰れ。」

 

一瞬、全身が凍りついた。

こんな所で今から絶対に一夜を過ごしたく無い。そして適当な情報をくれた宿の人を一瞬恨む。ちょっと覚えていたのだが、車内でも買えるとの噂も聞いた事があったので、これもクソ駅員の嘘だと信じ込み、もうこの際強行突破でホームに突撃。

何処のホームだと4.5人に聞くと、お決まりで全員違う方向を教えてくる。この局面でコレは、もう流石に堪忍袋の尾が切れそうになる。

と、駅員にたまたま呼び止められ、
「チケットを見せろ」と言われるが、車内で買うと伝えると、「OK」と。

コレは行けそうな予感がしたので、とりあえず太陽の沈む方向とナイル川の場所を完璧に把握して、とりあえず北へ向かう列車に飛び乗る。
車内で、超ドキドキしながらシレッと待っていると、駅員登場。

カイロまでの切符が欲しいと伝えると、あっさり「OK」。
でもチケット代が所持金ギリギリ。超危なかった。

 

 

しかしさらに追い討ちをかけるが如く、チケットが自由席なので、座っている座席の客が来る度に移動を余儀なくされ、最終的には残り8時間の時点でオール立ち。最悪な復路。マジ本当に辛かった。

なんとかボロボロで無事、カイロに帰る事が出来た。そして電車も合っていた。最高の瞬間。この瞬間に生きてる感じがして堪らなく楽しい。もう絶対やりたくない行程だけど。

 

確認事項としては、1等座席、予約無しで車内で買えます。片道225EP。恐らく、往路も車内で買えると思うよ。立ちの危険性ありだけど。
ナイル川フェリーは片道5EP。西側に渡り、タクシーを50EPで捕まえれば完璧。最終的に50EP位まで絶対下がります。粘りまくって下さい。

 

luxor

この勇気とノリがあれば格安でルクソール往復して、最高の世界遺産を見る事が出来ます。体験済みなので大丈夫なはず。日帰りでも大丈夫だけど、初めての1人ルクソール巡業はオススメしません。超鬱陶しい。でも、コレが旅。すごい楽しかった。

もし現地で限界が来たら、迷わずマクドナルドに避難してね。
駅からナイル川方向に直進してロータリー左手にあります。超助かりました。

 

いつもありがとう、世界のマクドナルド。

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です