砂漠の余韻に浸りながら、朝7時起床。昨日とはまた違うラクダに乗って最初のホステルに帰還。
この先は、ここRissaniから南西に10時間移動した大都市、“Marrakech“に向かう。そこから飛行機で再びユーロ圏、ITALYへ向かう予定。
ホステル着くや否や、間髪入れずに即四駆で郊外まで連れていかれて、そこでバンに何人も収容されて一路南西方向へ。
流石にこの環境下で10時間ぶっ続けでマラケシュに行くには体力的にキツイ。何故ならば、マラケシュに行くには悪路で有名なモロッコ最大の巨大連峰、”アトラス山脈”を超える必要があるからだ。噂によると、余りの揺れとアップダウンでこの峠で何人もリバースするらしい。ちょっとワクワクする。
念の為、途中にある世界遺産も抱える麓の街、“ワルザザード“で小休憩する。
ワルザザード。
とてつもない埃っぽい。カスッカス。
今にも“ランボー“に扮したシルベスター.スタローンが現れそう。でもモロッコって感じがして結構好き。ここからバスで数十分行くと、有名な世界遺産、”アイト・ベン・ハッドゥ”があるよ。
だが、全く曜日感覚がなかったので気付かなかったがこの日は生憎の日曜。さらにラマダン中もあって街が殆ど機能していない。この先の悪路と疲労もある事だし、特に動かずしばし目の前のカフェで休憩。
そのカフェを営むおかあちゃんのお手伝いをしている13歳の小僧が人懐こくて超可愛い。google翻訳大先生でアラビア語に翻訳しながら長時間遊んだ。
何かあった時を想定して忍ばせてきたBRIXTONのステッカーを満を持して小僧にプレゼント。超喜んでくれて、俺までハッピーにさせてくれた。いつか東京に連れてきてあげたい。ワルザザードでBRIXTONのステッカーを貼った眼鏡掛けた小僧を見かけたらハイタッチしてあげて下さい。バスターミナル目の前のカフェです。
更に少し時間があったので、街を散策。そこで座って休憩していた所、前を通る二枚目moroccanに、
“良かったらそこウチだから休憩していきなよ。“
少々怖かったが、もう着いて行く事に慣れてしまったので、警戒しながら突撃。鉄で出来た扉を開けると細くて長い階段。ココで監禁されたら死ぬな、なんて思いながら最上階へ。
するとそこで仲間を紹介してくれ、夜飯まで用意してくれたが、流石に怖かったのでうまく断り、色々とコミュニケーション。ここでもgoogle先生大活躍。
話によると、彼はここワルザザードで美容師をしているとの事。確かに強面だが洒落っ気付いた雰囲気を持っている。ラマダン明けで飯をがっついている。横では友達が“ハシシ“でブッ飛んでいる。
途中、何故知らない俺らと友達になりたいのかとか、あなたは払わなければならないとか、イスラムの宗教をどう思うのかとか、死ぬ程怖い質問を投げかけてくるので、これはいよいよマズイと腹を括ったが、どういう訳か、最後は笑顔で写真をみんなで撮り、ハグをして解放。
どうやら恐らく、あの局面でまさかのgoogle大先生の誤訳と判断。
いや、、、
マジこればっかりは超怖いから辞めてくれ。楽しかったけど。笑
俺たちには政府が日本に行くビザを発行してくれない、と。
じゃあまた来るから今度みんなで一緒にアガディールにサーフィンしに行こう!、と伝えてきた。
やっぱり、全体的にモロッコ人は優しい。ここワルザザードで確信した。恐らく世界共通で、地方に行けば行くほど人が優しくなる。間違いない。困った顔するとすぐ助けてくれる。みんなで助けてくれる。どんどん集まって来る。本物のイスラム教徒は本当に純粋で温かい。
闇に染まった大都市の一部の人間以外、世界共通でどこの国も人々はみんな優しいです。