2020東京オリンピック ボランティア体験記。

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ボランティアスタッフの1日。

まず、前日にメール連絡の来た時間に待機所へ30分前に向かい、到着後2階へ行き専用の機械でアルコール検査をして、その証明書と身分証明書を持ってチェックインをします。

ここで、少しでも時間に遅れると、予定が入っていないスタンバイ中のボランティアスタッフにすぐ交代されてしまい指名が入るまでの長時間、逆に待機班に回される。国際線のチェックインより厳しい。

朝早く来て待機に回されて5〜6時間何もせず帰る、という事もザラでした。これは流石に無駄な時間だったな。

 

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予定通りチェックインが出来ると、1日のスケジュール確認後、全身用の汗拭きシートや補給用タブレットなど熱中症対策のアイテムを受け取り、国名札、専用スマホ、給油カードが入ったジップロックを渡され、待機所で連中が現れるまで待機します。

でも、大体時間通り来ないのと、さらに半分くらいの確率でバックれられます。予定時間を過ぎても来ないんだよね。まじで全然来ない。流石外国人。笑

ボランティアスタッフの中には結構怒っている人もいたけど、世界はそんなもんです。個人的にはある程度免疫があったので気長に待てたけどね。

 

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待機中に話した年配のボランティアスタッフ聞いたら、既に10回目の参加の内、7回はバックレられたとの事。

でもその人を含め、待機している人達にイラついた様子は全体的に殆ど無く、オリンピックの雰囲気を楽しんでいる感じで負の空気感はゼロ。世界一周の話をしてあげたら興味津々で、うちの息子にもその位の行動力が欲しいと嘆いていました。

お父さんの方が行動力ありますよ。笑

 

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運良くSHが来たら、鍵を預かって駐車場に車が100台位止まっているので、書かれた番号の車をピックしてきて乗せます。
TOYOTAがスポンサーなので、ノア、ボクシー、プリウス、ミライ辺りがラインナップ。

 

ここから問題なのが、ピックアップしてから帰還するまでSHと自分のみのなので、終日オール英語で対応しなければならず、ネイティブ英語は正直ほとんど理解不可能。しばらく英語から遠ざかっていたので、自分が情けなくなる位、終始ほとんど話せなかった。

「専用スマホでSTと番号交換して、待ち合わせ場所などお互いで連絡とってくださいね〜!」とか、出発前に当たり前の様に担当者に言われるので、割と胃が痛い。

ボランティアのキャパシティレベルを完全に越えてました。笑

 

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でも、還暦は越えているであろう年配ボランティアの人達もこの、素人バラエティ番組的な悪ノリシチュエーションに戸惑いながらも、片言の英語を上手く使って何とかコミュニケーションしてるんだよね。

 

なんかこう言う対応力というか、とりあえず全力でやってみる的な姿勢って、正直年配世代の方が今の世代よりも全然上だし熱量が違う。凄く感化されたし感動した。

SH達にも気持ちで伝わっている感じで、オッケーオッケー!的なノリでなんとかなっている。結果オーライ。
間違ってようがなんだろうが、気持ちが伝わればそれでOK。すごいパワフルです。

 

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車内に乗せた後、SHが事前予約したスケジュール通りにナビをセットして運行します。

基本的に予定以外の場所に運ぶ事は厳禁で、中には銀座で買いものがしたいからとか、〇〇の観光がしたいとかガチャガチャあった様で、連れてっちゃった人もいたみたい。
国によってはボランティアスタッフを、”使用人”と勘違いしていた蓮中もいたみたいだね。関係者からしたらまあ観光はしたいよね。

他にも色々揉め事があった様だけど、とりあえず、しょうがないでしょう!お祭りなんだから。

 

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全国の競技会場や役員施設などの場所は予めナビにセットしてあるので簡単にセットできるんだけど、その日の交通事情があったりオリンピック専用レーンとか走るから、予定通りにあまり進まない事があって、そんな時は乗車しているSHも予定時刻に着かないもんだから後部座席でザワつき始めるので、ちょっと焦る。
運転自体はゴールド免許だし、東京出身だから問題無いんだけど。

運転中、信号待ちの時とかは結構見られます。一般の人から見たら全員選手とかVIPに見えちゃうもんね。

 

指定の会場に降したら、予定の時間までひたすら待機。
この時間が本当に暇でもっと活用すれば良かった。新国立競技場内とか、プラプラ暇つぶし。

 

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一つ残念だったのが、結構写真とかに細かく制限があって、ましてや選手等が試合前なのかシリアスな時もあったりするので、SHの写真は撮れなかった。

一眼レフとかも持ち込めなかったしSNS等も制限があったり。流石に世界の祭典オリンピックだし、当然っちゃ当然かな。
持っているペットボトルのラベルとかもオフィシャルスポンサー以外はダメな様で、セキュリティで全て剥がしてくれと言われた。

 

次々とオリンピック会場に連れ回す様な事はスケジュールに殆どなく、SHの観戦だか応援だか出場だか、予定が終わり次第連絡を取りあって、合流して選手村に帰還。
コロナウィルスで全体的にかなり神経質になっていたので、SHとコミュニケーションはあまり取れず、別れ際にその国のピンバッジをくれたりと、その程度。ここは非常に残念だったな。もっと色んな国の人と交流したかった。

ボランティアの役割によって様々だとは思うけど、輸送の1日の流れはこんな感じでした。

 

当初のイメージでは、もっとお祭り騒ぎの中、一緒に選手とかと写真撮ったりハグしたりハイタッチしたり、連絡先交換して終わったら都内の居酒屋案内してあげたりしてあげたかったけど、残念ながらフ〇〇キンCOVID-19のお陰で不完全燃焼の東京オリンピックとなってしまった。

ただ、少しだったけど世界のトップアスリートを生で見て肌で感じる事ができて本当に良い体験だったかな。

 

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選手村の入口にいると、様々な各国の選手達がたくさん行き来していて割と気軽に触れ合う事ができるんだけど、何て言うか、立ち振る舞いとかオーラとか体つきとか、全てがプロフェッショナルで、メチャクチャカッコ良かった。

ファンとか子供達とかに対する真摯な対応が、これがトップアスリートだなと。見られているからとかじゃ無くて、自然に備わっているもんなんですね。
心技体含めて、全てを極めてこそここの舞台に立てるんだなと。国を代表する選手ってこんなに全てが仕上がっているのかと。

本当に凡人には全く計り知れない、努力の賜物でした。

 

何かしらの競技で自分がそっち側になりたかったけど。
世界中が自分を見てる瞬間って、どんだけ気持ちが良いモノなんだろうと、思う。

 

今後生きているうちはもちろん、二度と関係者として参加できないであろう、”オリンピック”と言うものに少しでも触れる事ができて、
自分の人生史にまた一つ、”気づき”を得る事ができました。

 

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一握りの人しか経験できないチャンスや機会があったら迷わず選んで進む人間として、これからも、”今を生きる”人生を楽しんで進んでいこうと思った、2021年の夏でした。

今回はノーカンで、ワンチャンリベンジ東京オリンピック、やってくれないかな!

 

そろそろ世界一周行ける位マイルも溜まってきたし、コロナも落ち着いてきそうなので、

またそろそろ旅でも企画しようかな。

 

ボランティアの記事がインターネット上に殆ど無かったので、興味があった方に見て頂けたら幸いです。

 

 

 

 

 

 


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